陽進堂グループには、「開発」・「生産」・「品質管理」・「信頼性保証」・「営業(MR)」を主とした
目指す先にあるのは、「世の中になくてはならない会社」。
各事業会社の仕事を紹介します。
「無くてはならない、欠かすことのできない医薬品を高品質・高付加価値かつ継続的に患者様へ提供することで社会から信頼される企業であること」を掲げ、輸液製剤・注射剤・透析製剤のパイオニアとして長年にわたり培ってきた技術と知見をさらに高めて患者様に貢献してまいります。
製品の安定生産及び高品質を保つ基礎作りを担う。
新製品や改良製品、受託製品の製剤化研究・開発と工業化を行います。製剤化研究では内容薬物の種類によって適切な濃度やpH、添加剤等
を検討し、安定した医薬品となるよう設計します。また、複数の薬物を配合する医薬品では、最適な組み合わせに配分する検討も行いま す。工業化では、開発中の医薬品が、工場の実生産機で目標とする品質の製品を安定的に生産できるような生産条件を設定し、生産部門に 引き継ぎます。工業化と並行して、医薬品の生産販売承認申請の業務も進めます。審査では、どのような管理をして生産するのかを詳しく 説明することが求められ、そのための資料作成も重要な業務となります。隔壁を開通させて使用するダブルバック製剤を生産。
糖・電解質液とアミノ酸液からなる製剤とビタミンをそれぞれの薬液に分配した製剤を含む10品目のダブルバック製剤を生産しています。※ダブルバック製剤:バッグを2分する隔壁を開通させ混合製剤として使用する製剤(注:一部隔壁をもたない製剤もあります)。
※OJT:On-the-Job Training(職場での実践を通じて業務知識を身につける育成手法)
工場設備の運転・保全、エネルギー管理で生産活動を支える。
工場の建物、付帯設備、電気・熱源・空調などのユーティリティ設備の運転や保全を通じて生産活動を支援します。設備の更新や改修、新
製品への工業化検討や実施も行います。また、エネルギー管理責任組織として、工場の電気やガス、水の使用合理化を図り、省エネルギ ー、省資源を推進します。医薬品GMPに準拠した最適な設備を最適な条件下で運転し、最適な生産環境を提供することで、命と健康に貢献 できるものづくりを支援します。エネルギー管理を通じて地球環境保全にも取り組むことにより、人間の内側、そして外側からも社会貢献 できる仕事です。医薬品を生産する機械装置のエンジニアリング部門。
患者様へ高品質の医薬品を安定的に供給するため、機械装置の新規導入、既存設備の改善、トラブル対応が主な業務となります。実務では
機械設計・電気設計・プログラミングまでを行うため、医薬品のみならず、幅広い専門知識と技術が求められます。特に輸液バッグ生産設 備は製品として医薬品メーカー独自の特徴があるため、機械装置も汎用品では対応できず、ほぼオーダーメイドの仕様になります。機械導 入時の設計仕様の決定には幅広い知識が必要となり、その結果次第では完成した機械装置に大きな差が発生することもあるため、重要な役 割を担っています。製品の品質試験をし、安定生産と品質向上に貢献。
工場で生産された製品(医薬品)それぞれに定められた品質試験を実施し、合否を判定します。また、原料・資材の受入試験から製品の生
産過程である中間製品や、生産で使用する水質試験及び生産工程の環境モニタリング(微生物調査)もオンタイムで確認しています。開発 品の工業化検討では技術開発部をはじめとする関連部署と連携し、試験法技術移転や各種試験法の立ち上げ、及び製品化するための安定性 試験も実施します。さらに市場出荷後のクレーム品(苦情処理)についても当該品及び参考品について調査(品質試験等)を行い、原因究 明及び再発防止策を確立することも重要な任務です。工場の生産及び品質管理全般を担う。
工場の生産管理、品質管理がGMP及びQMSに合致していることを保証すると共に、高品質の製品の安定供給に寄与することを目的とし、※GMP:Good Manufacturing Practice(医薬品の生産管理及び品質管理の基準)。医薬品を生産する過程を適切に管理するための要件をまとめたもの。
品質システムの運用(変更管理、逸脱処理、CAPA管理、出荷判定等)、品質情報の収集及び対応、従業員のGMP教育、原材料業者の管 理、手順書・記録書・計画書・報告書等の照査、GMP文書管理、回収対応、官公庁対応(査察対応、生産業に関する書類提出)、新規 製品の開発支援、生産販売業者との連携等の業務を行っています。さらに、工場におけるGMP品質活動の促進と、工場で生産している 輸液製剤及びシリンジ製剤における通常のGMP管理に加え、無菌性を保証しています。